今日から9月だ。
が、歩き始めて、まだ1ヶ月経っていないんだなぁ。
今日は、家族で平塚へ。
義母の白内障手術に向けた検査だった。
最寄りの二宮駅から平塚駅までは、東海道線でわずか9分だが、
「駅まで歩いて行くのが、暑くて耐えられない…」(自宅から駅までは8分くらい)
という女房の意見を尊重し、自宅から30m?程の距離にあるバス停(塩海橋)から、平塚駅北口行きのバスで行くことにした。
交通費も高ければ、時間も3倍以上かかるのだが、歳をとってくると身体が楽なことが第一優先。
ケチな自分は、
「もったいねーな…」
と、思いつつも、バスで行くのもおもしろいなあ、という気持ちもあり、親子3人で、出かけたのだった。
平日の9時過ぎ。通勤のピークも去った田舎の路線バスは、始発から2つ目の停留場ということもあり、乗客もまばら。余裕で座れたのだが、女房は母親の前で吊革につかまっている。
さすが!運動不足を解消するつもりで立っているのか…それに比べると、さっさと座ってしまった自分は、まだまだだな。まあ、朝のウォーキングでまあまあ頑張ったし、ここはのんびり座って、車窓の風景でも楽しませてくれよ…なんて考えていると、停留所に停まるたびに乗客が増えていく。
そして、大磯駅前に着く頃にはほぼ満車状態になったのだが、駅でドッと人が降りた。
だいたい2/3の乗客がいなくなったイメージ。
そこで、アホな自分は気がついた。
移動の手段としてはかなり効率的な電車に乗れる駅まで行くのに、バスを使わないといけない人たちがこんなにいるんだなぁ、ということに。
まあ、当たり前だよな。そういう人たちがたくさんいるからバス会社もそのルートで営業しているわけで、利用者がいなければ、とっくに廃線になっているはず。そもそも、そんなふうに、人が住んでいる場所をなるべく網羅するように張り巡らされているのが交通インフラだ。
「電車で行く方が便利だけど、駅まで歩くのが暑いから無理!」
という理由で、バスに乗っている人の方が圧倒的に少ないのだろう。
といった間抜けな気づきもあったりして、なかなか新鮮だった二宮⇆平塚間のバスの旅。
帰りのバスの中では、すっかりいい気分になって寝てしまい、車窓の風景もあまり楽しめなかった。
最寄りの塩海橋停留場でバスを降り、信号を渡るときに、赤になる前に3人ともちゃんと渡れるかな?というちょっとした緊張感を感じ、みんなつくづく歳をとったよなぁ…なんて思いながらも、その事実を、なんというか微笑ましく受け止めている自分。
今日もおだやかな時間が過ぎていったのだった。
あ、そうだ。これを書いておかないと。
行きのバスで女房が立っていたのは、日陰になる左側の席(二宮から平塚に1号線で向かう場合、左側が主に北側になる)が空いていなかったから、らしい。そして、自分の母親が、バスの急ブレーキによって、座っている座席から放り出された時に、いつでも助けられるように前に立っていたというのだ。まあ、そんな急ブレーキなら、立っている女房の方がずっと危険な目に遭うかもしれない。とはいえ、何にも考えないで、離れた場所にちゃっかり腰掛けてしまった自分に比べればマシだよなぁ。
もうちょい、気がつくようにならないと、ダメだよな…
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