いい本に出会った。採用活動を成功させるためには、何が大切なのかを説いている本だ。今、企業の採用活動をお手伝いする仕事をしているので、この本に出会って貪るように読んだ。
そうだよな。その通りだよな。わかっていない人たちが多いよな。と、いろいろなことを思い浮かべながら読み進めていった。
現在、企業の採用活動をお手伝いしている。なんて、偉そうに書いたが、自分たちがやっているのは、採用サイトのリニューアルの仕事だ。
「なんだよ!採用サイトのリニューアルなんて、採用活動のほんの一部じゃないか!」
と、笑われてしまいそうだが、自分たちは決してそうは思わない。採用サイトをただつくって納品するだけなら誰にでもできる。それこそ、「100万円でつくれますよ!」などと言ってくる業者が、数多く存在するらしい。でもね、そんな人たちと同じような仕事をしてしまったら、クライアント企業も不幸だし、就職・転職活動をしている人たちにも失礼だ。
そんな思いから、今回の仕事はサイトの制作ではなく、採用活動の支援だと思って取り組もう!と仲間に伝え、みんなも忙しい中でのオーバーワークを承知で動き始めてくれている。そんな頼もしい仲間に、少しでも恩返しができるように、と思って勉強しているわけなのだが、まともな採用活動ができている会社は、かなり少ないということを示唆する内容だった。
読み進めるうちに、「これって、広告をつくっていく過程と全く一緒じゃん!」と感じ(考えてみれば当たり前だが)、こんな基本中の基本である工程も踏まずに、多くの会社が採用活動を闇雲に進めているのか…と、愕然とした。
自分は、コピーライターなので、ターゲットとなる人々に、「こんな行動をとって欲しい」と考えながら文章を書いている。頭の中で、対象者の生活、大切にしている事柄などを想像し、その人だったら、こんなふうに伝えたら、こんな行動を取ってくれるはず。と、自分なりに納得できるように、伝えることを形にしていく。コピーライティングとは交渉事だ。単に伝えるだけでは不十分で、相手に何らかの行動を起こしてくれてはじめて、そのコピーは役割をまっとうしたことになる。
採用活動も全く同じ。入社して欲しい人に入社してもらって、さらに言えば、なるべく長く、生き生きと働いてもらえてはじめて、活動が成功したといえる。
それなのに、どんな人に入社してもらいたいのか?を明確にしないまま、人を多く集めることに照準を合わせて走り始めてしまうのが、人が採れない会社の典型のようだ。
その本の後書きに、こんな一節があった。
採用活動とは、候補者の人生の目的(あるべき姿)を知ったうえで、自社に入社することで得られる価値を伝える活動です。
全くその通りだと、この本を読んで理解できるようになった。そのことを、クライアントの採用担当者に気づいてもらえるように、仕事を進めていきたいと思う。
難しいことは、承知のうえだ。
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コピーライター/クリエイティブディレクター
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