今日、電車の中でオッサンが泣いていた。
そのオッサンとは、ええ、55歳の自分だ。
仕事の絡みで読んでいた漫画のせいで、涙が予想以上に出てきてマズい状態だった。
時々、本を読んで泣くことはあるが、まさか、ここまで涙が出るとは思っていなかったので、正直焦った。
東京駅から地元の二宮まで、時間帯が合うと時々乗る湘南ライナー7号(510円の整理券で乗れる快速電車)は、地元二宮にも停車する唯一の湘南ライナーなのだが、座席が対面式になっている。
こんな感じ。
自分は、この対面の窓際にいたのだが、この写真の右側には同世代の男性がいた(男性が茅ヶ崎で降りた後撮影)。
その男性が斜め向いにいる場面で、私は老眼鏡を外してハンカチで涙を拭い、
そのあと予想外に流れ出る鼻水を、なるべくさりげなく(ま、この辺はもうかなり不自然だったかな)拭った…。
斜め前に座って、(気を遣って?)顔を上げなかった男性も心の中では、
「なんだこいつ?えーーーーー鼻水出るほど泣いてんの?何読んでんだよ!」
と、思っていたはずだ。
読んでいたのは漫画、板羽 皆著 『トラさん』の2巻。
130ページあたり。
(その前のページでも、軽く泣いたんだけどね…)
実は、この漫画が映画化されることが決まっていて、そのプロモーションのお手伝いをするかもしれないので、原作を読んでいた。
とはいえ、自分が関係するかもしれないので、気を遣って宣伝しているわけではない。
原作漫画、とにかくいい!凄くいい!
興味がある人は、ぜひ読んでみていただきたい。
(映画はまだ観ていないので、いい作品になっていることを祈るばかり…)
こういう場合、ネタバレしない程度にあらすじを書くのだろうが、自分は何も知らずに読んだことが、この話をさらに楽しめた要因だと思っているので書かない。
冒頭、ちょっとショッキングな出来事が…(あ、いけない、いけない…こういうのも余計だ…)
単純に歳をとって、涙もろくなっただけかもしれないが、55歳の強面のオッサンが漫画を読んで、電車の中で泣いてしまったのは真実です。
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