昨日、河合雅司さんの『未来の年表2』を読んだ。
あのベストセラー(45万部)『未来の年表』の続編だ。
前作は、国家レベルで何が起こるのか?が書かれていたが、
今回は、その変化が私たち個人の生活にどう影響するかが書かれている。
なんでも河合さんは、前作のヒット後、講演やインタビューが激増したらしいのだが(あれだけ売れれば当然のことだが…)、
ある講演が終わった後に、数年後に定年を迎えるという女性会社員からこう言われたらしい。
引用する。
「私が聞きたかったのは、政府や国会議員にならなければできない政策ではなく、自分の定年退職後にどんな社会が待っているのかということです。私たちがいま備えておくべきこと、これからできることは何なのかを知りたいと思っている人は多いはずです」
また、ある年配の中堅企業経営者からのお便りにはこう綴られていたという。
「人口減少の深刻さはよく分かりました。企業レベルとしてもできることはあるはずです。どこから始めればよいのかを知りたい」
このお二人の思いに激しく同意する自分は、早速読み進めていったわけだ。
で、どう思ったか…。
まず、前回と同じように、ものすごく気持ちが下がった。
だって、第一部の「これから起きること」では…
「伴侶に先立たれると、自宅が凶器と化す」とか、
「亡くなる人が増えると、スズメバチに襲われる」とか、
「親が亡くなると、地方銀行がなくなる」とか、
「ガソリンスタンドが消え、「灯油難民」が凍え死ぬ」とか、
「高齢女性の万引きが、刑務所を介護施設にする」とか、
もう容赦ない(笑)。
途中、何をやっても、もうダメなんじゃないか?と思いはじめたが(前作でもそうだったなぁ…笑)、
第2部の「今からあなたにできること」
を、読んで…
ですよねーーーーーーー!
と、深く納得。気持ちも、また前向きになった。
「結びにかえて」の最後のページ(Kindleでは)で、河合さんが書かれていたことが心に響いた。
「個人や民間企業ができることなど、たかが知れている」という意見もあろう。だが、「雨垂れ石を穿つ」ともいう。私は小さな取り組みを多くの国民が積み重ねていくことこそが、「人口減少カレンダー」の書き換えにつながると信じている。
ま、自分は自分にできることをやっていくしかないか…。
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