NewsPicksの記事が印象的だった。自分に響いたのは、記事の中で語られていた能力主義は幻想に過ぎない、という言葉だった。
その中で、紹介されていた著書『私たちはどう学んでいるのか』という一冊に、次のようなことが書かれているそうだ。
個人の内部に「コミュ力」「論理的思考」のように能力がモノのように存在するかのような「モノ的」な能力観は間違っている。
実際には、自分の内部リソース(積み上げてきた経験や記憶)と外部リソース(自分をとりまく環境)とが反応を起こすことで、一度限りの現象として能力が生み出される(=「コト的」な能力観)のだ。
これを読んで、深く納得してしまう自分がいた。
そうなんだよな。どんなに自分が頑張ったとしても、それを認めてくれる仲間やクライアント、そうした人々が力を貸してくれたり、評価してくれたり、といった関係性の中で、“いい仕事”という結果が、たまたま生まれているだけなんだ、と。
もちろん、この記事の筆者が、自分の力(ここでは知識や技術のことを指している)を高めようと、努力することが無意味だと言っているわけではない。ただ、「能力が高い」→「成功する」の因果関係は幻想であり、それに囚われすぎる必要はない。と、教えてくれているのだ。
これは、スタートラインに立つ若者(就活生)に向けて、「何者かになりたい」と焦るあなたへ、というタイトルで書かれた記事なのだが、60歳過ぎの自分が、この記事で感じたのは、たとえどんなに努力したとしても、「自分の能力」だなんて、思っちゃいけないんだな。ということ。大切なことは、やっぱり自分を必要としてくれる人たちの存在だ。
家族、友人、仕事仲間。そんな人たちがいるから、生きていく力が湧いてくる。明日も、「相談したいことがたくさんある!」と言ってくれている人とオンライン会議だ。
少しでも役に立てるように、頑張りたい。
投稿者プロフィール
-
コピーライター/クリエイティブディレクター
詳しくはこちら
最新の投稿
- 2024年2月19日未分類再開200日目(打ち合わせのため歩かず)
- 2024年2月18日未分類再開199日目
- 2024年2月17日未分類再開198日目(義母の病院のため休養)
- 2024年2月16日未分類再開197日目(作業を優先し中止)