自分が不整脈だとはなかなか気づけない(病床日記2)

自分が不整脈であることをなんとなく自覚したのは、42歳のとき。

食道がんを患い闘病していた父が亡くなり、葬儀までの間に父の柩の横で寝ようとしていた日のこと。

突然、例の、アレがはじまったのがキッカケだった。

アレとは、超常現象などではなく、それまでも、ときどき自分を悩ませてきた原因不明の体調不良のこと。

そのアレが起こった日は、言いようのない気だるさに襲われる。

と言っても、少し横になったり、普通に座っていたりすれば、次第に症状はなくなるのでそのまま放置することが続いていた。

自覚するようになったのは、フリーになってからだったような気がするので、38歳以降だろう。

そして、42歳の時(ここだけ年齢をはっきりと記憶しているのは父親が亡くなった年だから)、何の気なしに(それまでは、一度もしたことがないのに)手首の脈を確かめてみると…

「あれ?脈が飛んでないか?」

そばにいた姉に、手首を差し出すと…

「あ、おかしいね。間隔が違ってる!これ、不整脈というヤツなんだろうね…」

というわけで、ときどき襲われた原因不明の体調不良が、たぶん不整脈なのだろうと、なんとなく自覚したのだった。

その後も、ときどき起こるその症状を放置することが続いたが、ある時ものすごく深酒し、事務所に帰って寝た翌日、今まで経験したことのない激しい動悸に襲われた。

さすがに怖くなって病院にいったのが治療のはじまりだった。

事務所のすぐそばに、心臓と血管の専門病院があったことも大きい!

ここでひとつだけ言わせていただきたいのだが、

私は自分の身体に無頓着な豪快な人間ではないということ(ちょっとしたことで大袈裟に騒ぐもんで、妻からは「オオゲサオ」と呼ばれている)。

なのに、そのまま不整脈を放置した理由は、

「不整脈の特定は、起きているときにしかできない!」と、地元の診療所で教えていただいたからだ。

たまたま起きているときに病院にいければいいが、症状が起きたとしても、病院に向かっている間に治まってしまえば、調べようがないと思っていたので放置するしかなかったのだ。

働いていれば、なかなか自分のタイミングで病院にいけないのが普通だろう。

発作当日に話を戻す。

人生最大の発作があった日(我ながら大袈裟…笑)は、血液検査や心電図、心エコーなどの検査を行い、とりあえず命に別状があるものではないことが判明。

晴れて「発作性心房細動」という病気の患者であることがわかったのだ。

途中、看護師さんに、「大丈夫ですから!」と何度も励まされたのは、よほど深刻な顔をしていたからだろう(この辺もオオゲサオ…苦笑)。

その後は数年間にわたり、症状が起きたときにだけ薬を飲む。という生活を続けてきたが、加齢とともに発作の頻度が上がってきたこともあり、QOLを高めるためにも今回の手術に踏み切ったのだ。

私が患ってきた発作性心房細動は、加齢とともに発症率が上がる病気ではあるが、若い人にももちろん起こりうる。

だから、原因不明の体調不良に襲われたら、一度、自分の脈を調べてみていただきたい。

若いうちなら、起きた時点で「サンリズム(私に処方されているもの)」などの薬を飲むと、数時間で症状は治まるはず。いずれにしても、早めの診察をお勧めする。

原因もわからない体調不良に悩まされるのって、ホントに辛いから(別のもっと重大な病気の可能性もあるし…)。

因みに発作を誘引するのは寝不足やストレス。それから、残念なことに飲酒も一因になることがわかっているらしい。

しかし、私の主治医のS先生は、

「確かにお酒との関係は否定できませんが、それでお酒をやめたら人生の楽しみがねぇ…。だから、なるべく控える程度に考えてもらえばいいと思いますよ!」

と、神のような言葉をかけてくださった。

手術が終わって元気になったら、今まで通り飲もうっと!(ええ、もちろんセーブしつつ…)

ザ病院食(朝の部)
9日朝食

ザ病院食(昼の部)
朝食9日

次回は、手術に関する話。手術の具体的な説明を伺って、ホッとしたこと、残念に思ったこと、などを書こうと思う。

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