「ニッポンのモノヅクリにお金を廻す」という“コンタン”に加担したい

先週、友人に誘われ、「日本百貨店」が主催する異業種交流会に参加させていただいた。

日本百貨店」は、

「ニッポンのモノヅクリにお金を廻す」

を目標に、作り手と使い手の出会いの場であることを目指す「リアル店舗」で、

交流会が行われた飲食店「日本百貨店さかば」の他、7店舗が都内や横浜などで運営されている。
「日本百貨店」について、あまり知らなかったので、

社長の鈴木正晴さんの著書「『リアル店舗』で日本百貨店が実現する モノヅクリ「おもいやり」マーケティング」を、読んでから参加した。

表紙

裏

「日本百貨店」を運営するのは「株式会社日本百貨店」。

今でこそこの社名だが、鈴木さんが会社を設立した当初は、「株式会社コンタン」という社名だった。

その由来を、鈴木さんはこう書いている。ちょっと長いけど引用する。

 

その心は…

商売は、“儲ける!”をはじめ、さまざまな魂胆のぶつかり合いの面があります。ただ、その魂胆を隠したり出し惜しみをして、お互いの腹の内を探り合うのは、大きな時間の無駄だと考えています。
私たちは、こういう“コンタン”がある!ということを正々堂々と表に出して、相手の魂胆もきちんと理解する。そのうえで前向きな取組みをしていこうよ、私たちには嘘も隠し事もないよ。正々堂々、そういった意味を込めて、外部の方から見たときに一番最初に目につく社名を“魂胆”、にしたのです。

 

で、懇親会に参加してみて感じたのは…

「ああ、本に書いてあることは、本当に、本当なんだなぁ」と、いうこと。

“本に書いてある通り”だった。というのは、みんなが「魂胆見え見え」だったということではなく、

「日本百貨店」が新規商品を仕入れる際に基準にしていることのひとつに、

『このヒトはイイヒトだろうか?(信頼できるヒトだろうか?仲間として一緒に働いていきたい相手なのだろうか?)』

という、つくり手を選ぶ時の基準が書かれていたからだ。

営業職をやっている友人に引っ張られる(いや、引っ張ってもらう)形で、さまざまな方と名刺交換をさせていただき、お話しさせていただいたのだが、

みなさん、「イイヒト」な感じが、言葉や表情からにじみ出ていた。

中でも、長い時間お話しをさせていただいた福島にある食品会社の社長は、

初対面にも関わらず、

「中小企業の方々を“こういう形”でお手伝いさせて欲しい!」という、私の「魂胆見え見え」の話も、丁寧に受け止めてくださっただけでなく、

まだ発売されていない商品に関する情報(これ、売れそう!ネーミングが上手い!)から、

今後の展望(これが、すごかった!ああ、こういう人が、じわじわとこの国を良くしていくんだろうな…といった感じ)まで、

その熱〜い想いを聞かせてくださった。

こういう「イイヒト」のために、今まで培ってきた自分の能力を活かしたい。少しでも役に立ちたい。と、ずっと思っていたので、このご縁を大切にしていきたいと思っている。

ネットで個人と個人がつながる時代、次々に小さなビジネスが成功している。

でも、それは、まだまだほんの一部。日本の底力は、こんなもんじゃないだろう。

全国には自分や商品の本当の“価値”や“可能性”を、客観的に把握できずにいる人が、思っているよりもたくさんいて、

そして、そこには、自分のような人間が役に立てる部分が、まだまだあるはず。

最近、改めてそう思いはじめていたのだが、今回の交流会や鈴木さんの本を読んで、その思いがますます強くなった。

鈴木さんの本の「❶ブランドは何か、を見定める。」という項目で、モノヅクリの作り手に向けたメッセージとして、こう書かれていた。またまた、ちょっと長いけど引用する。

 

自分はなぜ、それをやっているんだろう?自分の信念・理念とは何か?じっくりと考えてみることから始めてみてはいかがでしょう?
〜中略〜
親父の代から続いているから、何も考えてねえよ。以前、そうおっしゃってた方がいたんですが、飲みながらいろいろ話していたら、「親父がやってるのを小さいときから見ていたから、それをやるのが当たり前なんだよ」という話から、「親父がせっかくやってきたんだから、それを続けたいんだよ」と、「何々したい」に変わりました。俺はこうしたい、それが信念・理念なんだと思うんです。

 

 

そんなふうに、言葉にできない信念・理念を持ち続けながら、モノヅクリを続けている人、あるいは、何かをつくり始めようと思っている人が、まだまだたくさんいるはず。

そんな「イイヒト」たちのお手伝いを、きちんとビジネスとして(でも今までとは違うやり方で)、お手伝いしていきたい。

あの日つながったご縁に感謝し、大切に育てていきたいと思っている。

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shoji
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コピーライター/クリエイティブディレクター
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