10日ほど前、ある方を、私の友人が経営するカレー屋さん「京橋屋カレー」にお連れした。
お連れしたのは、このブログを立ち上げるために参加したブログ講座でご一緒した、
北海道・留萌市の洋菓子店「ルモンド」の社長でパティシエの松村さんだ。
松村さんは、私が書いた「京橋屋カレー」のブログを読んで、
「このカレー屋さんに行きたい!です」と、連絡をくださった。
というわけで、9月の東京出張のタイミングで、お連れすることになっていたのだ。
しかし、お会いする予定だった6日の未明に、あの地震が起きた。
(北海道胆振東部地震で被災された皆様に、心よりお見舞いを申し上げます。被災された皆様の生活が一日も早く平穏に復することを、お祈り申し上げます。)
幸いにも留萌市は大きな被害に見舞われなかったものの、あの停電があった。
大きな冷蔵庫や冷凍庫がある洋菓子店にとっては、深刻な問題だ。
その日、東京から北海道に帰ることもできず、お店のスタッフや関係者への電話対応に追われた松村さんとは、結局お会いすることができなかったが、翌7日も飛行機のチケットが取れなかったこともあって、東京に足止めされていた時間を利用して、「京橋屋カレー」を訪れることになったのだ。
その時に、松村さんが注文されたのが、この「トリプルカレー」(2,300円(税込))。
「京橋屋カレー」の3種類のカレー(「辛口伊達鶏カレー」「ときえカレー」「キーマ」)が、一度に味わえる。
写真撮影を終えると、すぐに食べ始めた松村さんの感想は…。
「あ、おいしい!」と、一言。
「他では食べられない味ですよね?」という私の言葉に、
「ああ、そうですね。うん、おいしいな…」と、言いながら黙々と食べ続けてくれた。
ま、食レポではないので、
「〇〇と△△のスパイスの組み合わせが絶妙ですね!」とか、
「この鶏肉は、●●ですか?う〜ん…持ち味が生きてる!」とか、
そんな感想は特になかったけど、美味しそうに黙々と食べ続けてくれたのがうれしかった。
途中、話好きの店主や奥さまとの会話も盛り上がり、
「このスプーン(京橋屋がカレーを美味しく食べられるようにと厳選したもの)の形状は、ケーキを食べる時にも良さそうですね!」
といった、食のプロ同士らしい深い話が、いろいろ交わされていた。
そうしたさまざまな話題の中で特に盛り上がった瞬間が、
京橋屋の店主と奥様が注目していた、北海道・倶知安(くっちゃん)町でお菓子屋さんを経営している『藤井千晶』さんという方と、松村さんがお知り合いだったことがわかったとき。
藤井さんは、「お菓子のふじい」というお店を経営する傍、化学物質過敏症に悩む旦那様や同じ症状を持つ方々のために、香害のことを世の中に知ってもらうためのプロジェクト「カナリアップ」を運営されている。
京橋屋の店主も、タバコから出る化学物質に対する過敏症なので、以前から「カナリアップ」の活動には注目していたとのこと。(京橋屋と化学物質の戦いについては、以前のブログで)
松村さんの話では、藤井さんも京橋屋のことを知っていたようで、松村さんが両者をつなげてくれることになった。
意志ある人同士は、こんな風に自然につながっていくものなのだなぁ…。と、ちょっと嬉しくなった。
その後、松村さんは、お土産用の冷凍カレーをご家族のために3個購入。
今のところ京橋屋からの地方発送は行われていないのだが、今回は私のゴリ押しによって、特別扱いで発送してもらうことにした。
「京橋屋カレー」を出た後は、松村さんの今後の構想などを伺ったり、私がこれまで考えていた「あること」についてお話ししたり、有意義な時間を過ごすことができた。
その内容について、また、別の機会に書きたいと思う。
最後に、以前書いた「京橋屋カレー」の情報に、いろいろ誤りがあったようなので訂正したい。
修正①「お土産用の冷凍カレー」について
お店で販売している「お土産用の冷凍カレー」は、ハーフサイズではなく3種類とも180g。「辛口伊達鶏カレー」「ときえ(とり・きゃべつ・えび)カレー」が、1,100円(税込)で、「キーマ」だけが1,250円(税込)だそうだ。
「辛口伊達鶏カレー」↑
「ときえ(とり・きゃべつ・えび)カレー」↑
「キーマ」↑
修正②「お試しサイズのカレー」の販売について
「お試しサイズのカレー」は、有楽町・交通会館1Fにある「むらからまちから館」で販売されているらしく、「秀逸キーマカレー」(80g)と「辛口伊達鶏カレー」(90g)どちらも756円(税込)ということ。
修正③「会員制」について
食べログの情報では、「奥様からの質問に答えてOKが出れば入室可能?」とあったが、今は完全会員制になり、会員でない方の入店は許されない。
なお、会員であったとしても、その日、喫煙OKの喫茶店などで過ごし、衣服や髪の毛にタバコの臭いがついていたりすれば、やむなく入店を断らなければならない場合もあるという。
「え、会員なのに?」
と、思う人もいるかもしれないが、化学物質過敏症というものは、それほどデリケートなものであるらしく、そうしたケースがあることも理解してくれる方にだけ、会員になっていただくことにしているらしい。
「化学物質過敏症」について、あまり知らなかった以前の自分なら、「う〜ん」と思ってしまったかもしれないが、今はそうは思わない。
なんと言っても健康に直結する問題だからな…
店主が身体を壊して、カレーが作れなくなることの方が一大事だ。
そう。それほどまでにうまいんですよ、「京橋屋のカレー」。
身体が欲する美味さっていうのかな…。
来店した翌日、羽田で飛行機を待つ松村さんも、「京橋屋さんのカレーが食べたい気分です。」と、メッセージをくれたし、
「ここのカレーを食べると、体調がリセットされる!」
「自然治癒力が上がる感じがする!」
「お店に来るとエネルギーを感じる!」
と、言ってくれる、ありがたいお客様も少なくないそうだ。
そんな方々と一緒に、あの味と雰囲気を守っていきたい。と、勝手に思っている。
日々試行錯誤を続ける「京橋屋カレー」の情報は…
とはいえ、「京橋屋カレー」に行ってみたい方は、ぜひ、ご連絡ください。
時間が合えば、私がお連れします。
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