株式会社ウィルウェイの経営計画発表会を見学「2019年応援企業⓪」

1月12日土曜日、株式会社ウィルウェイの第25期経営計画発表会に、特別に参加させていただいた。

その貴重な体験の中で、感じたこと、考えたことを書きたいと思う。

株式会社ウィルウェイは、社長と社員のための経営塾「100年塾」を運営する会社で、全国の中小企業の“血の通う経営”をサポートしている。

自分は塾生ではないので、本当の意味は理解できていないかもしれないが、

“血の通う経営”とは、会社を構成するひとりひとりが“確か”な信頼関係で結ばれているからこそ、全員が自然にお客様第一主義を実践できる経営状況のことを言うのではないかと思っている。

「信頼関係???なんだよ!“そんな簡単なこと”かよ…(笑)」と、これを読んでくれた誰かが思ったとしたら、その人の会社には、本当の意味での信頼関係など存在していないはずだ。

なぜ、こうも乱暴に言い切ってしまうかと言うと、

本当の意味での信頼関係を築くために、「100年塾」の塾生会社の人たちが、どれほど手間と時間をかけ、心を込めて努力しているかを知っているからだ。

そう。本当の信頼関係は、“そんな簡単なこと”では生まれないのだ。

(あ、塾生でもないのに偉そうにすみません。ここは、主に自分への戒めの言葉ということで、ご理解ください…)

思わず背筋が伸びる厳粛な雰囲気

それにしても、素晴らしい経営計画発表会だった。

本当の信頼関係で結ばれた人々は、こんなにも清々しく、美しいのか…と。

開会に先立ち、注意事項についての説明があったのだが、その瞬間から背筋が伸びた。

「定刻3分前になりましたので、注意事項を説明させていただきます!」

という、1部の進行を務めた西村さん(2018年4月入社の新人)の声が、予想以上に大きく(聞くところによると80dBであるとか?甲子園の選手宣誓より、大きかったような…)、気迫に満ちていたからだ。

開会宣言などを読み上げた、この春入社予定のワタナベさん?(名前が違っていたらすみません)の声も大きく、姿勢も美しかった。

会場を包むあの空気の中で、背もたれに体を預け、足を投げだすことなど誰にもできないだろう(仮にできた人がいたとしても、きっと黒い服にサングラスの人たちが出てきて、会場の外につまみ出されたはずだ)。

こうした雰囲気づくりも、ウィルウェイでは意識しているらしい。このブログを読むとわかる。

公の場で具体的な成果を褒め称えるという「評価」

そんな厳粛な雰囲気の経営計画発表会は、表彰から始まる。

社員たちが残した具体的な成果を公の場で褒め称えるのだ。

ウィルウェイの代表である金村秀一さんは、ブログや本の中で常々訴えている。

「評価=報酬」ではない!と。

もちろん、評価の良い社員が多くの報酬を得るのが自然だとは思う。でも、「評価=報酬」では断じてないのだ。

なぜなら、どんなに全員で頑張ったとしても会社の業績は、外部環境にも左右される(もちろん、そうした外部の変化も予測して先手を打つのが社長の仕事ではあるのだが、すべてに先回りできるわけではない)。業績が振るわない時もあるだろう。

そんなとき、「評価=報酬」としている会社は、正当な評価ができなくなってしまうわけだ。当然、社員たちの不満は少しずつ蓄積されていく。

だから、ウィルウェイや「100年塾」の塾生会社は、報酬とは一旦切り離した形で、きちんと成果を評価する。

その1つが、経営計画発表会での表彰なのだ。

感謝し合うことを会社の文化にする仕組み

経営計画発表会の当日、一番最初に表彰されたのは「サンクスカード賞」。

「サンクスカード」とは、文字通り「ありがとう!」という気持ちを伝えるカードのこと。社長を含む社員同士が、互いの価値を認め合い、感謝し合うことで、本当の信頼関係をつくる仕組みとして、100年塾の塾生会社のすべてが取り入れている。

「サンクスカード賞」は、「送った数に与えられる賞」と「もらった数に与えられる賞」の2つの賞があるのだが、この辺も、「100年塾」らしいな。と、自分は感じた。

「ありがとう!」を伝えるカードなのだから、当然もらうことにも価値があるのだが、送ることには、それに勝るとも劣らない価値がある。

一緒に働いている自分以外の人のいいところを見つけ出そうとする姿勢こそが尊いのだと思う。

人は、誰だって自分のことは、かなり盛って評価している(自分なんか、相当なもんだろうな…笑)。

自分が誰かにしてあげた行為にはものすごく価値があり、誰かが自分にしてくれた行為は“当たり前”、とでもいうように。

だから、会社の中で「アイツは、俺より働いてないのに給料が高い!」的な不満や争いが生まれるのだ。

「サンクスカード」を書くことで、人は、一緒に働いている人のいい面を探そうとする。

そこに意味がある。

制度として書かされることで、仲間の“小さな”いいところを発見しようとする。

そうすると、今まで“当たり前のこと”と、見過ごしてきたさまざまなことが、実は“特別な有難いこと”に見えてくる(これこそが、実は正しい感覚)のだと思う。

そうした、仲間の小さな(いやいや、実は全然小さくなんかないんだけどね…)いい部分に対する感謝の気持ちが少しずつ積み重なり、本当の信頼関係につながっていくのだと思う。

「おいおい、随分、“信頼関係”を強調するねぇ。信頼関係ですべてがうまく行くのか?」

と、思うだろうか。

違うんだよ。

会社の中につくらなければならない信頼関係は、いわばスタートラインだ。

社長が必死になって意思決定した目指すべき方向に向かって、全員で、全速力で、突っ走るための最低限の準備なんだよ。

この信頼関係がないと、すぐに余計なことを考えてしまうのが人間じゃないか。

この方向でいいのか?という疑問。俺だけが頑張っている!という不満(というか勘違い)、失敗したらどうなるんだ?という不安。

そんな、心の揺らぎが、ひとりひとりのパフォーマンスを下げる元凶なのだ。

昨年、ある仕事で、パフォーマンスがゲキ落ちする体験をしたのでよくわかる。

自分はともかく、他のスタッフは全員きちんと能力を持っている人々なのに、疑問、不満が、ひとりひとりの力を大きく奪っていた。当然、自分自身のパフォーマンスもゲキ落ちした。

こんなツマラナイことで、やるべきことが進まない。なんていう余裕は、中小企業にはない。この厳しい時代ならなおさらだ。

そのことを、きちんと理解しているからこそ、ウィルウェイや「100年塾」の塾生会社は、信頼関係の元になる「サンクスカード」を大切にしているのだ。

おっと、いけない。塾生でもないのに偉そうに語りすぎてしまった。すみません…

「サンクスカード」の表彰の話だった。

「サンクスカードを一番送った」賞に輝いたのは、2018年4月入社の安達さん。

安達さんは、入社してからの9ヶ月で637枚(673枚だったかもしれない、メモに手間取っている間にわからなくなった…)を書いて、仲間に送ったそうだ。

スゴイ!

そして、「サンクスカードを一番もらった」賞に輝いたのは、金村さんの右腕、山澤さん。

彼女は仲間から、562枚のカードをもらったそうだ。

これも、本当にスゴイ!

因みに代表の金村さんは、すでに殿堂入りしているということで表彰はされないらしい。でも、きっと相当な数の「サンクスカード」を、今も大切な社員たちに送り、そして、もらっているはずだ。

信頼で結ばれた人々が目指す未来

表彰の後、代表の金村さんから経営計画の発表があったのだが、これが、「なるほどな…」と、深く頷かされる内容だった。

「100年塾」では常々、「今の延長線上に会社の未来はない!」と、変化し続けることの重要性を訴えているのだが、

まさに、時代の変化に向き合い、これからも社会に必要とされ続けるには、自分たちがどこを目指して進むべきなのか。

それが、明確に示されていて、疑問や不安を感じる余地など微塵もなかった。

数字が読めない自分には、その詳細までは理解できなかったが、すでに着手し始めているであろう2つの新規事業は、いわゆる“社会のお困りごと”を解決していくための、素晴らしい取り組みだと感じた。

当日出席していたある塾生社長は、その印象を「静かなる凄み」と表現していた。

確かに、決して派手ではないが、着実に会社の未来を切り開き、少しずつでも社会をより良い方向へ導いていってくれそうな、気迫に満ちた内容だった。

こうした価値ある戦略を考え出し、迅速に行動することができるのも、社長がすべき本来の仕事に全力を注げるように、確かな信頼関係で結ばれた社員の協力があるからだ。

ウィルウェイもそうだが、「100年塾」の塾生会社で働ける社員の人たちは、本当に幸せだと思う。

もちろん、日々の仕事は決して楽ではないだろう。成長を促されるすべての社員が、自分のコンフォートゾーン(現状維持)から出ることを強いられるわけだから、疲れないと言ったら嘘になるだろう。

でも、その疲労感は、きっと心地よい感覚であるはずだ。

自分の仕事に意義を見出し、それを100%信じて働けたなら、人は消耗したりしない。

そんなふうに働けている人々が、この国にはどれくらいいるのだろう…

「働き方改革」「生産性の向上」という言葉で括られる、的外れな制度や取り組みをニュースなどで知るたびに、自分は思うのだ。

もっと他に、やるべきことがあるんじゃないか?と。

人と人の対話が自然に生まれる快適なオフィス………いいと思う。

雑多な日常業務を肩代わりしてくれる最新のIT技術………これは必要不可欠だ。

子供と一緒に出勤できる会社や好きな場所で仕事ができるテレワーク………これも素晴らしい。

でもね、その恵まれた環境や仕組みを利用して、パフォーマンスを上げるのが人間なら、そのすべてにブレーキをかけてしまうのも人間の“心”なんだよ。

企業は心。

それを基本に置き、そのために必要なことを仕組みにし、習慣になるまで徹底し、会社の文化として根付かせていく。

それが、ウィルウェイや「100年塾」の塾生会社が大切にしている“血の通う経営”なのではないか?

そんなことを、改めて感じた体験だった。

経営理念

関わる全ての人々を幸せにします。

 

上にあるのは、株式会社ウィルウェイの経営理念。

これを書ける、自信と覚悟が凄いと思う。

でも、この人たちは、本当に全力でそれをやり続けている。例えば、こんなふうに。

こんなふうに、自分の子供がお世話になる会社の社長が挨拶に来てくれたら、親御さんたちは、どんなに心強いだろう…。

もちろん、これは、小さな会社だからこそできることなのかもしれないが、よほどの自信と覚悟がなければできることではないだろう。

そうした重い責任を、プレッシャーと捉えるのではなく、推進力に変えて前に進む。

何度かお会いした金村秀一さんの印象は、そんな感じだ。

「今、もっともいい雰囲気の中で仕事ができている」と、ご本人も、この経営計画発表会の中でおっしゃっていた。

株式会社ウィルウェイの「100年塾」事業のさらなる発展と新規事業の成功を心から祈る。

そして、「100年塾」の塾生会社がひとつでも多くなり、幸せに働ける人々が増えることを願っている。

だって、それこそが、一番の「働き方改革」になると信じるから。

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コピーライター/クリエイティブディレクター
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