青山ブックセンター六本木店が6月25日の営業をもって閉店する。
という、悲しい事実を先週知り(いや〜迂闊にも先週まで知らなかった…)、今日行ってきた。
ここで買うべき最後の一冊に決めていたのは…
『ストレッチ』(海と月社)。
詳しい内容については、別の機会に書くが、
この本で語られている内容が、(個人的に思っている)これからの日本のあるべき姿と重なり、線を引きながら一気に読んだ本だったからだ。
『ストレッチ』とは、もちろん、あの柔軟体操的なものではない。
夢のような成長を求めて大博打に出るのではなく、いま手元にあるリソースを最大限に生かす(ストレッチする)ことを考えて、地に足のついた成長をしよう!ということを説いたビジネス書だ。
言葉遊びのようだが、河合雅治さんが、『未来の年表2』や前作の『未来の年表』で語られている、「戦略的に縮む」という考え方と、大きくは同方向だと思う。
叶うはずもない成長を無理矢理目指すのではなく、現状を把握し、そこから新たな可能性を見出していこうという考え方だ。
海と月社から送っていただいた本は、青ペンだらけにしてしまったので、自分の大切な仲間にプレゼントするつもりで、この本を買う予定だったのだが…。
なんと在庫切れ(泣)。
申し訳なそうに詫びる店舗スタッフの方にダメ元で、
「今日で閉店なのは知っているんですが、今日このお店でお金を払って、取り寄せしていただき、後日青山店で受け取る。みたいなことってできないですよね?」
と、迷惑なお願いを一応してみたのだが、もちろん…
「ごめんなさん。せっかく来ていただいたのに、それはちょっと…」
と、いう回答だったので、
『オイ!オイ!客が頼んでるんだ!なんとかするのが青山ブックセンターなんじゃないのか!』
と、ゴネてみようなどとはまるで思わず、
「そうですよね。めんどくさいこと言ってごめんなさい…」と謝った。
というわけで、買いたいモノがとりあえずない状況で書店を見回し、
『小売再生』という本が目に入り、目次をペラペラ。
なんとなく他の本で読んだ内容に近いことが予測されつつも、
これ読んでみようかな?とも思ったのだが、ちょっと分厚い本だったので、
「Kindle版ないのかな?」と、Amazonで検索。
「あ、あるじゃん!」と、ポチッと購入。
『オイ!オイ!そういうことやってるから、うちが閉店になるんだろうが!』
と、先程のスタッフさんが、私のスマホを覗き込んでいた。
ということはなかったのだが…。
こういう、便利に弱い自分が、こんな(青山ブックセンターが六本木から消える)未来を選択しているんだよな…。
と、複雑な気分になった。
そうこうしているうちに、雑誌でも買うか!と、手に取ったのが写真の一冊。
中を見ると、ちょっと仕事で関係している広島の記事も載っていたり。
そうそう、こういう偶然の出会いがあるのがリアルの書店なんだよ。
人生を変えた一冊に呼ばれたのも、ここ青山ブックセンター六本木店だったよなぁ。なんて思い出しつつ、
「今まで、ありがとうございました!」
と、先ほどのスタッフさんにお礼を言って、会計を済ませたのだった。
青山ブックセンター六本木店、本当に、今日までありがとうございました。
最後に記念の領収書。
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